一般公開日は9月1日(日)のみです。

9月1日(日)のみ一般のお客様のご来場をお受けしております。9月1日につきましては、どなたでもご自由に御覧になることができます。事前にメールでお申込みいただけますと、さらに有難いです。

なお、9月2日(月)と3日(火)につきましては、呉服業界関係者様のみを対象とさせて頂いております。

京都での企画展は2009年の島原ギャラリーのざわさんで行って以来、10年ぶりになります。今回の企画展を期に、あらためて、きものを染めるということに向き合って、自分が本当に面白いと言えるものを作っていきたいと思っています。

今回の企画展は、お二人の染めのマイスターとの共同開催です。小林知久佐さんと、長瀬澄人さんです。

小林さんは丹後を拠点に「ぼかし染め」という新たな染めのジャンルを確立した方です。引き染めの技をもって刷毛ひとつで、独自の色センスと構図で「丹後ブルー」をはじめとする数々の作品を染めて、百貨店や専門店を中心に販売しています。

長瀬さんは型染めの職人さんで、修業時代を経て独立し、個人客のお誂えを中心に染の仕事を続けて来られました。京都にて「colors kyoto」という工房兼ギャラリーを展開する型染めの染色作家さんです。お二人とも、私とは完全にタイプの異なる染めの職人さんですが、昨年の秋に意気投合して、一緒になにかやってみようということになりました。

会場となる松田株式会社さんは、黄金糸一筋。問屋さんを通じて全国で催事販売されている「黄金糸」の製造元です。金色の糸はここで作られていたんだと初めて知りました。

それぞれ作品も、商品の発信の方向も、売り方も違いますので、一緒に企画展を開催する意味をあとから付け加えるとしたら、着物に対する想いや仕事の熱量が近いということです。タイトルに裏と付けましたが、業界の本筋ではなく、どこか裏道を進みながら染めを続けているということで、新しい流派の始まりと思って付けました。

どうか、それぞれの作品を皆様に御覧いただきたく、会場にてお待ちしております。