花想容の浴衣展(5月11日・12日)
1、石塚久美子さんの染める綿紅梅ゆかた
2、丸久商店や三勝さんの浴衣セレクト
3、花想容オリジナル綿麻小紋
4、中野染色品、夏帯など
石塚久美子さんの染めた綿紅梅の浴衣。今回は作品を見てもらいたいと思っています。江戸小紋の技法と同じに染められた、ひとつひとつに手間と心のこもった作品で、手に取るとそれが伝わってきます。石塚染工さんは、東京都八王子市で明治30年から続く江戸江戸小紋の染工所です。現在4代目の伝統工芸士のお父様石塚幸生さんと5代目になる石塚久美子さんの二人で営業しています。
今回の浴衣展では、石塚久美子さんの染める綿紅梅の浴衣をご紹介するとともに、5月11日には一日だけ花想容に来てくれることになっています。久美子さんは小枝を組み合わせたように小柄なのに頑張り屋で、いま二人の小さなお子さんを両脇に抱えながら染めの仕事をしています。夏の暑い日とかに本当に背中におぶって染めているときもあります。久美子さんの面白さは、一言ではなかなか表現できません。
とにかく作品は今が旬だと思います。きもの業界のキラキラ星さんです。そのうち有名になってきっと欲しくても手に入らなくなります。そういうのって、いろいろな運とかもあると思うので、今回が最終チャンスかもしれないと思っています。そういうわけで、石塚久美子さんと会ってみたい方はどうぞ5月11日の土曜日にお越し下さい。なお、石塚久美子さんは昨年、伝統工芸士の資格をとって、女性では二人目の江戸小紋の伝統工芸士になられました。