花想容
きもの
リサイタル
♪1 夢想花 4分14秒
♪2 yukiプリズム 5分45秒
♪3 水の都に雨が降る。 4分50秒、全部使わないかも。
♪4 春の野を行く。 4分29秒
♪5 ヘニング・シュミテッド 5分02秒
♪6 北村早樹子 解放 5分32秒
♪7 高木正勝 10分04秒のうち7分ほど。
♪8 故郷 6分09秒
合計で43分。
スターダストというテーマの着物群
星空のように染めてある。
ビデオで映像を写してもいいかもしれない。
どこかに蝉時雨の音。
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♪1 夢想花 4分14秒
ごあいさつ。導入のシーン。
いきなりアングラの曲で恐縮です。
これから30分ほど、いくつかの曲をかけまして、
それにあわせて着物をごらんにいれようという催しです。
お手元に選曲リストがございますでしょうか?
興味があれば随時ご覧くださいませ。
今回は着物リサイタルと称して、
ピアノの曲ばかりを集めて、BGMを構成しております。
1曲目は北村早樹子さん。私が一番好きなアーチストでもあります。
私も小劇場で暗い狭い小屋の中で芝居をしていた時期が若いころありまして、
私のどこかに脈うっているものはどこか前衛であり、アングラであると思います。
お客様からCDをコピーしていただきまして、
それでは時々、私が着物の解説をしたりしますが、
ごゆっくりお楽しみいただきたいと思います。
とんでとんでのところで、途中で暗転。
3分30秒から30秒間なにか映像を流したいところ。
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♪2 yukiプリズム 5分45秒
前奏 45秒ほど。この間コメント
最初に申し上げておきますと、普通の曲はこの1曲だけです。
これから出てくる着物は曲名と同じで、タイトルはプリズムです。
カラフルなものが好き。
それは、たぶん幼少時代に私が持っていた色ガラスによるものでしょう。
それを光に透かして、それで世界を眺めていました。
5歳くらいのとき、どの場所でどの角度で手にとっていたのかまで覚えている。
(大江さんからもらったタイルを出すか、ぷよぷよを出すかどうか)
プリズムのような布を染めたい。ぷよぷよはスライドで見せてもいい。
絞り以外の重ね染めのような絵羽。
絵羽を8枚見せる。この8枚はいったん和室へ下がる、
あとで見せやすいように、5尺高さの撞木にかけておく。
(音楽を分析して、どの歌詞で誰が出発するのか決めておく)
光の輪 という歌詞があるので、光の輪のような作品を見せる。
四季劇場のように私がひとつひとつの作品に光を当てる。
咲くのは光の輪、高まるのは胸の鼓動。
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♪3 水の都に雨が降る。 4分50秒
コメント、浜田真理子さん。島根県在住のアーチストです。
東京では年に1度くらいコンサートがあるようです。
花想容は雨の6月に始まったのですが、
開店当初からカフェでBGMで、流しておりました。
そうしましたら、お客様が知り合いでコンサートに誘ってくださいまして、
一度コンサートでお会いすることができました。
少し悲しく、湿っぽい曲ですが、
花想容のテーマソングのような曲です。
(前奏に上記コメント。そのあとに着物を飾る)
カフェに雨をイメージした帯などを天井から飾ったりする。
天井に天の川のように波のように吊るす。
スタッフが私に手渡したものを高い位置にかける。
二人一組になって、4枚ほどの布を天井付近にヨコに渡す。
真ん中に、シーリングファンの逆のような装置を回して、
それで光が天井に反射するような感じ。
意味はあまりないが、扇風機で風を起こしてもいい。
(天井が埋まる)
演出上さびしいとすれば、ここで2個の帯の傘を持ち出して
6本の帯を見せるという方法もあり。
傘を差した女性が出てくる。順子ちゃん?または姫様
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♪4 春の野を行く。 4分29秒
秋の野の写真です。信州の写真集で秋の美ヶ原ですから、ちょうど秋のこの時期かもしれません。この写真が私の絞り作品の出発点でもありました。
写真集はあとでごらんください。
(絞りの作品を見せるならここで)
曲調からしてもここは語りながらゆっくり商品を見せるようなシーン。
解説付きでいろいろな絞りの作品を紹介。
紹介したものはそのままカフェの展示スペース棚などに陳列していく。
(壁が埋まる)
中学3年のときの夏のキャンプというのが私の人生において
大きな体験でした。
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♪5 ヘニング・シュミテッド 5分02秒
このシーンは語らずに8枚の絵羽を見せる。
カラフルではなく、創作の2色染め分けなどの作品を。
照明の当て方を工夫する。
私がスポットライトを持ってフィルターを変え、光をコントロールするとか。
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♪6 北村早樹子 5分01秒
43秒まで聞かせてから。
できれば、このシーンは語りをせずに音楽だけでいきたい。
あとは舞台上に何を表現するかだ。
2分20秒くらいから30秒間奏。
このシーンは私が万華鏡のような光をスクリーンに当てて
何か着物以外での表現をするような時間に。
呉服やさんの個展であれば、ずっと絞りをしているとか。
絞りをひとつひとつ解くとか。
絞りのツリーを作るとか。
または、このシーンで帯の装置を3個持ち出して背景で見せるとか。
九州旅行のスライドを上映するなど。
例えば、
ひとつのACタップをカフェの真ん中に引き込み、
それにいろいろな装置をつなげていく。
投影型万華鏡であったり、
カラフルな電飾だったり、
回り灯篭だったりとか。
紋紙ライトをまわすっていうのは有だろう。
紋紙ライトを天井から吊るして、回す。
全部を吊るしたところで明かりのスイッチを入れるのか、
それとも紋紙ライトがどんどん増えていくのか?
紋紙ライトの表面を黒く塗りたい。
中には4種類それぞれに色セロファンを。
明かりも1灯がいいのか2灯がいいのか。
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♪7 高木正勝 10分04秒のうち8分ほど。
1枚目に夜空の森の中のショールが舞うシーンを。
そのあとはカラフルな黒地のショールを。
ショールはそのまま会場の中にいくつか吊るされる。
1分10秒目でショールに後方から光。
ちょうど絞りの三角錐のライトのような感じに。4個ほど。
1分30秒目からピアノ以外の音、チェロ?の音が入る。
衣桁を8台ほどゆっくり出してきて、
そこに着尺をかける。
群雲絞り、蛍絞り、天地など無地感覚のものを。
3分15秒から、グランドピアノでテーマ演奏はじまると
そこに帯をひとつひとつ飾っていく。バイオリンが入ってくる。
舞台上に8コーディネートが完成。
着物と帯の森のようになる。
4分30秒くらいから音楽さらに高くなる。
ゆきちゃんがこの着物と帯8組の脇に小物を置き、
4分48秒から変調。バイオリンが入る。
5分04秒から大きく。
5分35秒から音楽も複雑に。パーカッションが入ってくる。
パーカッションが鳴ったらフィナーレにむけて器具に再度光が入り、
再度、着物の妖精がショールを広げながらをまといながら現れる。
紋紙ライト光っても回る。4箇所で。
4個とも微妙に色セロファンの色合いが違う。
シーリングファンもこの際回そう。
6分20秒 高音域のボーカル入り。
高音の歌声とともに曲が大きくなって、ゆっくりと光が落ちる。
紋紙ライトはわずか最後に残り、フェードアウトする。
暗転して、妖精そのまま舞台上にいて明かりがついて挨拶。
拍手。7分で終了。 7分を過ぎると音楽が沈みがち。
…・…・…・…・…・…・…・…・…・…・…
お付き合いいただき、ありがとうございました。
アンコールっていうことで。
雑談です。
♪8 故郷 6分09秒
この曲は最初、JALの機内で聴きました。
曲の前に、ある染色家の話。
福島の山奥に由季野さんという染色家がいらっしゃって、
本名は山本由季さんというみたいですが、
私は勝手にライバルだと思って追いかけているんですが、
まだお会いしたことはないのです。たぶん今は70代だと思います。
もう経験が長いので、何を染めても描いても自由で、
今から30年くらい前に大活躍した方ですが、
(当時は何を染めても着物なら何でも売れた時代ですが)
たぶんそんなことを言うと怒られますが、誰でも旬のときっていうのは
あるんだと思います。
私自身も最近はだんだんに体が動かなくなってきて、
この仕事、こんなもんでいいかな?っていうことになりがちです。
(由季野さんの写真集をお見せする)
たぶん、もし70歳くらいまで生きていられるとすれば、
それでものたうちまわりながら資金繰りに追われながら、
染めものに一喜一憂しているんではないかと思いまして。
それで絞りにプラスして染めをしてみました。
これがその作品です。タイトルは故郷にしました。
故郷の歌っていうのは、たぶん日本を代表する曲だと思うんですけど、
このように人生の時間を重ねた方が歌うと、もう次元の違った芸術ですね。
故郷があってもなくても、いつかは故郷へ帰りたいっていう思いが
どこかにあると思うんです。
私も思いつきで軽井沢に移住しちゃったんで、お墓もどこになるのか家族に聞かれたりするんですが、
この作品は桐生織の生地に、目白で絞り染めをして、それで軽井沢で地色を草木染して、さらに花想容で柄を描くということをしています。故郷というよりは放浪という感じですが、桐生織の紬がベースになっているということで故郷です。
花想容で着物を習ったとかいう方にとっては、花想容もある種の故郷ですしね。
それぞれの人の中にそれぞれの故郷っていうのがあるんだと思います。
(絞り染めに素描を加えた作品を紹介)